電気自動車(EV)向けのend-to-endのソリューションであるMapbox for EVを紹介します。Mapbox for EVは正確な航続距離計算に基づいて一貫して信頼性の高いルート設定を行うことで、ドライバーは最適な充電ポイントを見つけることができます。また、車両のインフォテインメント画面やモバイルのコンパニオンアプリから直接充電料金の支払いが可能です。
長旅の計画を立てる際、多くのEVドライバーは複数のモバイルアプリで充電ステーションを手動で検索し、何十もの選択肢の中から理想的な充電場所を決定しています。その際、何回充電し、どれくらいの時間充電するのかも決めなければなりません。航続距離への不安から、ドライバーは必要以上に充電場所を増やしてしまうことがよくあります。それにより、かえって遠回りになり、必要以上に充電してしまうのです。
充電ステーションに到着しても、充電器が見つけにくかったり機能しないということも多くあります。また、支払いも複雑で、複数のモバイルアプリをダウンロードして、それぞれのアカウントを作成し、どの充電ステーションでどのアプリを使うかを覚えておく必要があります。
「今日のEV充電のサービスは崩壊しています。EVの充電のために複数のアプリケーションをダウンロードし、管理する必要があるため、EVオーナーにとって苦痛であり、航続距離の不安も残ります。Mapboxはドライバーを喜ばせたり、関係者のビジネスをサポートするために、自動車メーカーやEV充電ステーション運営会社(CPOs)と協力し、カーナビやコンパニオンアプリで直感的に充電ステーションを検索し、支払う体験の提供を目指しています。さらに、Mapboxは同時に航続距離への不安を取り除き、ガソリンを入れるよりも簡単に充電できるようなプラットフォームを構築します。」-Mapbox CEO, Peter Sirota
Mapbox for EVは最適化された運転計画、リアルタイムの充電ステーション情報、支払機能の統合という3つの要素で構成されています。このソリューションは、既存のMapbox Dashへのアドオンとして利用できるほか、MapboxのクラウドAPIを介して、あらゆる車載アプリケーションやモバイルアプリケーションに統合することが可能です。
最適化された運転計画
Mapbox for EVは、Mapbox EV Routingのアルゴリズムを利用して航続距離を予測し、最適な充電ステーションを提案します。航続距離予測では、車両の充電状態、充電減少曲線、周囲温度、速度、ルートの勾配を考慮し、目的地での充電状態を高精度に予測します。
長距離移動の場合は、充電可能なすべての場所、優先ドライバーの充電ネットワーク、その他のパーソナライズされた設定のフルメタグラフを使用して、より高速な充電ステーションへの迂回を提案するルーティングアルゴリズムが使用できます。
Mapbox for EVは、Mapbox EV Routingを利用して、長距離移動の際に理想的な充電ステーションを割り出します。
リアルタイムの充電ステーション情報
不正確な充電情報は、目的地を見つけにくい、目的地の充電器が故障しているといった事態を招きます。Mapbox for EVは、最新の充電ステーションの価格情報、対応プラグ、充電速度、営業時間、リアルタイムの空き状況、充電ステーションの見つけ方に関する説明を含みます。
さらに、Mapbox for EVは充電位置情報、充電の成功/失敗を取得し、この情報をほぼリアルタイムでシステムにフィードバックすることで、すべてのドライバーの体験を向上させることができます。
支払機能の統合
最後に、Mapbox for EVを使えば、ドライバーは車両のインフォテインメント・システムやコンパニオンアプリから直接充電料金を支払うことができ、充電用の固有のアプリケーションをインストールする必要がなくなります。
Mapbox for EVの一環として決済を統合することで、顧客はナビゲーションアプリケーションにクレジットカードを追加するだけで、EV充電の決済が可能になります。
また、自動車メーカーの既存の決済システムとの統合や、クレジットカードや銀行口座による決済を可能にするホワイトラベル・ウォレットも提供しています。そして、充電ステーション運営会社にとっては、ロイヤリティ・プログラムのサインアップやメンバーシップを統合する方法が提供されます。