天気図には、正確なデータ、高速で信頼性の高いパフォーマンス、天気表示機能が不可欠です。Mapboxはさまざまな気象分野におけるユースケースで使われており、多くのお客様に対応しています。本記事では、気象情報サービスの主要4社がMapboxのサービスでいかに業務を強化し、さまざまな方法で顧客満足度を向上させているかをご紹介します。
Mapboxプラットフォームの採用拡大: The Weather Company
The Weather Company(以下、TWC)のマップは、モバイルとWeb向けにMapboxで構築され、ドップラーレーダー、風、降水量、暴風雨警報、雲量、気温、紫外線指数などをリアルタイムで予測し、毎日何百万人ものユーザーに提供しています。
TWCがMapboxを使い始めたのは、柔軟なGLライブラリと、モバイルアプリに相互作用的なグラフィックを搭載しようとしたからです。このような大規模な気象会社にとって、信頼性の高いMapboxのインフラと、Webとモバイルのクロスプラットフォーム対応は重要なポイントです。
長年にわたり、TWCは地図データとレンダリングサービスを効率化するため、Mapboxプラットフォームの採用を拡大してきました。TWCは、ユーザーの現在地またはユーザーが検索した場所の天気を提供するために、順方向および逆方向のジオコーディングリクエストを行っています。また、静止画像を使用してSNS用に共有可能なマップ画像を作成し、リンクする初期の軽量天気図を読み込ませることで、地図のパフォーマンスとアプリケーション速度に関するユーザー体験を向上させています。現在、TWCは放送局向けに、Mapboxの3D地形ベースマップを基盤として、スタジオ内の気象可視情報に使用する専用のクラウドベースのアプリケーションまで構築しています。
非常に魅力的な地図:AccuWeather
AccuWeatherは地図を充実させ、様々なプラットフォームでのユーザー体験を向上させるためにMapboxを採用しました。MapboxのモバイルマップSDKを使用することで、AccuWeatherは開発サイクルを合理化し、マッピングプロバイダを6社から1社に統合し、Webとモバイルで一貫して優れたマップ体験を実現しました。
AccuWeatherのWebサイトやアプリにおけるエンゲージメントの指標は劇的に改善され、Mapboxを利用した地図を使用する時間はアプリ内の他の機能と比較して4倍になりました。エンゲージメントが向上するということは、ユーザーがより多くの時間をAccuWeatherに費やすということであり、企業価値が向上し、広告主により良いリターンがもたらされるということです。
「当社ユーザーがマップを好むのは、膨大な量の有益な情報を提示できるからです。このことは、Webサイトやアプリのエンゲージメント指標に反映されており、ユーザーのマップ操作時間は、アプリの他の機能と比較して4倍もあります。私たちは、お天気ファンが当社のすべてのデータに接することができるよう、最高級の体験に投資しています。」 - AccuWeatherデジタル部門社長カート・フレップ氏
「○○らしい」地図:CNN
「位置情報」は、不動産と同様にニュース業界でも同様に重要です。CNNでは、ハリケーンや洪水などの大規模な気象現象が発生した際にも、Mapboxの地図を使って重要な位置情報を提供しています。
CNNは Mapbox Studioを使用して、ビジュアルニュースチームに柔軟なマッピングプラットフォー ムを提供することで、地図デザインの細部まで制御し、ニュース記事用に地図を迅速に公開することができます。また、Mapbox GL JSで相互作用的地図をレンダリングすることで、CNNはあらゆるデータ可視情報に最適化された地図投影法を、どの縮尺でも選択することができます。
Mapboxの地図の柔軟性とカスタマイズ性により、CNNは自社のブランドイメージやデザイン基準に合わせて地図をデザインすることができ、迅速に公開することができるのです。
「Mapbox Studioの利点は、土地、水、道路などの地図機能をコントロールできるところです。また、フロントエンドの表示に取り掛かる前に、チームの他のメンバーからのフィードバックを取り入れながら、これらすべてをリアルタイムでいじることができます」 - ジョン・キーフ、CNNシニアデータ&ビジュアルエディター
ライブセンサーデータマップ :Tomorrow.io
Tomorrow.ioは、携帯電話、自動車、飛行機、ドローンに搭載された数百万個のセンサーの世界的ネットワークにより、従来の天気予報データを改善しました。これらのセンサーは、膨大な量の動的情報を中継し、Mapbox GL JSで構築された天気図上に誰もが使いやすいインターフェースで可視化されます。
Tomorrow.io Weather Intelligence Platformは、Mapboxを使って動的な気象パターンをリアルタイムで表示し、高解像度のグローバルモデルを生成しています。同社のMicroWeather APIでは、天候に明るいあらゆる企業が、自社のアプリケーションに埋め込むことができる数値気象データと地図レイヤーの複数のオプションを使って、すべての気象データを一箇所で確認できるようにしています。この実装は、VIAのようなライドシェアリング(相乗りマッチング)プラットフォームが、天候の傾向に基づいて需要レベルを予測するのに役立っています。
最高のものをつくる
Mapboxチームは日々、世界的、地域的、国際的、局所的な商業および政府気象組織と協力しています。気象情報サービス関連企業にお勤めの方で、Mapboxが地図や位置情報サービスをどのように改善できるかについてご興味があれば、弊社までお問い合わせください。
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。