プレスリリース

マップボックス・ジャパン、国土地理院 数値標高モデルを活用した 標高データアップデートを実施

高精細でより臨場感のある3D地図表現を可能に

2022-12-05

地図開発プラットフォームのリーディングカンパニーであるマップボックス・ジャパン合同会社は、日本エリアにおける標高データのタイルセットを高精度化するため、国土地理院が公開している数値標高モデル(5m/10m)を利用したアップデートをこの程、実施いたしました。ユーザーは、MapboxStudio内でバージョンアップした地形データを無料でご利用いただけます。

この度のアップデートでは、国土地理院の高精度なタイルデータを利用することで、3D地図表現がより高精細かつ正確になり、これまで利用に適していなかった都市部において、精度向上に寄与できます。さらに、山間部のマラソンや自転車などのロードスポーツ、カーナビゲーションにおいては、より臨場感のある地図表現を提供できることが期待されます。

▲左)旧標高データ(SRTMベース)    右)新標高データ(国土地理院 数値標高モデルベース)

Mapboxの既存データには、グローバルでカバーされているSRTM(Shuttle Radar Topography Mission)を利用していました。SRTMは、森林の樹木の高さや市街地のビルの高さを、標高として表現することで3次元の地形図を作成できるため、立体地図の表現に適したデータです。

しかし、SRTMは30mタイルの精度であり、DSM(Digital Surface Model/数値表層モデル)であるため、都心部の高層ビルが立ち並ぶエリアでは利用が不向きな上に、山間部の表現も粗い精度となっていました。

地理情報を用いた電力使用の計算やドローン測量など、データ活用としての地図需要が高まる中で、より高精度な3D地図表現を提供すべく、国土地理院が公開している日本全土の数値標高モデル(5mタイル/10mタイル)を、Mapboxの標高ラスタータイルへ変換し、日本エリアの刷新を行いました正確な地形や標高データを利用できるため、ナビゲーションルート上の標高差の変化の可視化や計算を可能にし、Ecoルートの簡易的な計算に貢献することが可能になります。

今回の数値標高モデルでは高精度な5mタイルのデータを利用していますが、データ欠落などの不完全なデータを補完するため、10mタイルを利用して形状や属性の整合を取り、3D地図表現として違和感のない仕上がりになるよう処理を行いました。

その結果、3D地図表現による高精細且つ正確な表現が提供でき、山や渓谷の様子ははっきりと確認できるだけでなく、河川の堤防や城の堀、棚田などの表現も可能となります。

スポーツゲーム が含まれている画像自動的に生成された説明

■更新データ概要

更新対象標高データタイルセット:mapbox.mapbox-terrain-dem-v1

データソース:国土地理院 数値標高モデル(5m/10m)

参考:https://fgd.gsi.go.jp/download/ref_dem.html

承認:(国土地理院) 測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 3JHs 223)

 

より詳細な情報はブログをご覧ください。https://www.mapbox.jp/blog/product-update-mapbox-terrain

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