デジタル地図開発のリーディングカンパニーであるマップボックス・ジャパン合同会社(以下、Mapbox)は地図サービス利用時の個人情報の提供への不安や、地図サービスの「不足していると困るもの」、「充実していると嬉しくなるもの」などの地図サービスに関する調査を実施しました。
私たちの日々の生活や仕事において欠かせない地図。スマートデバイス、通信技術の発展により、利用する地図の多くは紙地図からデジタル地図となりました。デジタル地図はスマートフォン等のGPS、Wi-Fi、携帯電話基地局、Bluetoothから取得した位置情報をもとに様々なアプリやデバイスで利活用されています。
位置情報の把握により、生活が便利になった一方で、取得した個人の位置情報を提供することに不安の声もあります。位置情報を友人同士で共有できるアプリで300万人の現在地などが外部から閲覧可能になっていた事件もあり、地図の検索履歴や行動履歴といった情報が漏洩するというセキュリティ問題をはらんでいます。
一方で、災害時では、救助者に重大な危険が切迫し早期発見のために位置情報の提供が不可欠と認められる場合、救助を行う警察、海上保安庁又は消防などの機関からの要請に基づき、携帯電話事業者は、位置情報(GPS位置情報及び携帯電話端末の基地局位置情報)を取得・提供することが可能になりました。
このように位置情報を含む個人情報の取り扱いはユーザーのプライバシー保護と非常事態の情報提供という二つの側面があり、日々議論されています。
そこで、Mapboxは地図サービスに関する調査を実施しました。
女性の約5割が不安を感じており、男女合わせて約4割が不安を感じている
「地図サービスの利用時に、取得された検索履歴などの個人情報を提供することがありますが、それら個人情報の扱いについて、あなたのお気持ちに最も近いものをお答えください。」という質問に対して、全体では、「不安がある」が39.0%で「不安はない」の24%を上回る回答でした。また、女性のみの回答では、「不安がある」が約5割で男性よりも不安感が強いという回答結果でした。
また、地図サービスで「不足していると困るもの」「充実していると嬉しくなるもの」でトップ4が同じ結果になり、3位と4位の「レストラン、ショップなどの最新情報の反映」「地形、道路、建物の最新情報の反映」が入れ替わるのみでした。
これらの調査により、ユーザーは地図サービスに関しては個人情報取り扱いの安心感、機能や情報に関しては地図の正確性や高い更新頻度を求めていることがわかりました。
【調査概要】
- 調査対象:全国男女20~69歳
- 調査人数:500名
- 実査期間:2024年2月19日(月)~2024年2月29日(木)
- 調査手法:インターネット調査
- 調査機関:株式会社クロス・マーケティング
Mapboxでは、ユーザーから匿名でデータを収集しているためプライバシーやセキュリティが担保されています。匿名化や非識別化により、個⼈が特定できる情報としての位置情報を収集していない点を評価いただき、4.5万のアプリやサービスに採用されています。
また、⽉間7億⼈のユーザーから得られる匿名の位置情報データをもとにAIを活⽤した地図の更新が可能です。毎⽇70万件を超える更新により、リアルタイムかつ正確な地図とその付帯情報を提供しています。⽇本国内では、ゼンリン社をはじめとした複数の地図データを統合し、道路、建物情報、公共施設や店舗などの施設データを含めた国内全域の99%の地図情報をカバーし業界トップレベルの精度で提供しています。これにより、交通状況に基づく最適なルート案内を実現します。さらに、地図デザインはニーズに合わせてカスタマイズが可能なため、ユーザーは見やすく、使いやすい地図を利用することができます。
今後もMapboxは、ユーザーと事業者にとって安心安全で、かつ正確性の高い地図サービスを提供してまいります。