デジタル地図開発のリーディングカンパニーであるマップボックス社は、日本時間の9月10日から14日にかけて、世界規模のオンラインカンファレンス「BUILD with Mapbox」を開催しました。本イベントは、2022年からマップボックス社が毎年主催してきたオンラインカンファレンスで、世界中のパートナー企業が登壇するグローバルイベントです。9月11日、12日、13日の3日間においては日本語でのセッションも開催され、位置情報テクノロジーの最先端を担うマップボックス社開催ならではの盛り上がりを見せました。
グローバルなオンラインカンファレンスで最新の位置情報テクノロジーを知る
2022年から毎年マップボックス社が開催してきたBUILD with Mapboxは、世界中からMapboxのユーザーや位置情報データビジネスに興味を持つ人々が参加するイベントです。各セッションには、シェアモビリティから通信、不動産まで、世界各地から多様なマップボックスのパートナー企業が登壇し、世界中にユーザーを抱えるマップボックスならではの国際色豊かなオンラインカンファレンスとなっています。
今回のBUILD with Mapboxでは、日本時間の9月10日(火)~9月14日(土)(アメリカ太平洋標準時の9月9日~9月13日)の5日間にわたって、基調講演やゲストスピーカーの登壇、プロダクトチームからの詳細な最新情報、Mapboxコミュニティとのテクニカルセッションが行われ、グローバル規模での意見交換や交流が活発に行われました。
日本語セッション盛況 地図界の著名アンバサダーがMapboxとデジタル地図の今を語る
9月11日(水)、12日(木)、13日(金)の3日間において開催された日本語でのセッションは、初の試みでしたが、その盛況ぶりからは日本での位置情報データビジネスやMapboxへの関心の高まりがうかがえました。
9月11日の「Leaders in Location リアルタイムマップ」のセッションでは、東京の公共交通の運行状況と、花火大会の開催の様子をリアルタイム3Dマップで融合させた「Mini Tokyo 3D+リアルタイム花火」、3D震源マップの「Japan EQ Locator」など革新的なマップの開発者であり、Mapbox Ambassadorである草薙昭彦氏がシンガポールから登場。3Dマップとリアルタイムデータを可視化するユニークなアイデアや、その活用方法を語っていただきました。Mapboxの描画性能やインターフェースの美しさ、Web技術との相性の良さがリアルタイムデータのビジュアライズとマッチしていることがよく分かるセッションでした。
9月12日の「Mapboxテクノロジー 技術ドキュメントと開発ツール」では、Mapboxが持つ、基本的な使用方法から便利な裏技まで網羅した豊富な技術ドキュメントが紹介され、後半からは青山学院大学教授でありMapbox Ambassadorの古橋大地氏がミラノから登壇しました。マップボックス社と年に4回共同開催しているオンラインミートアップでもおなじみの古橋教授が、いかにしてMapboxと出会い、アンバサダーに就任するまでに至ったのか、専門である災害マッピングや途上国での地図作り支援の実績も交え、まさにマップボックスの「古今東西」に触れながら語っていただきました。
9月13日のセッションは「Ask Me Anything」と題した自由な質疑応答コーナーを開催しました。「同僚が作ったマップを自分のMapboxアカウントに転送する方法は?」「指定された走行距離範囲内でのルート検索をするには?」などの技術的な質問から、「Mapboxを開発する際に懸念したことや、開発する際に困難だった機能は?」「Mapbox 11のアップグレードの利点は?」などMapbox開発の裏側やMapboxの利活用を探る質問まで、幅広い種類の質問にマップボックスチームが回答しました。質疑応答は日本語と英語両方で行われ、グローバルにユーザーを抱えるマップボックスと、その中でも存在感を増す日本のユーザーからの需要を反映したセッションとなりました。
気軽に参加できるオンラインイベントでデジタル地図の最先端に触れる
5日間に渡る本イベントでは、基調講演、デベロッパーパネル、6つの技術セッションを含む、合計17のオンラインセッションが開催されました。なお、各セッションの録画は、Zoomイベントアーカイブに登録後、BUILD with Mapbox のWebサイト(mapbox.com/build)にて1カ月間視聴可能です。オンラインだからこそ時間も場所も気にせず気軽に参加でき、世界中のユーザーと、マップボックスそしてデジタル地図の最先端に触れられるBUILD with Mapbox。次回の開催にもぜひご期待ください。
マップボックス社は今後も、地図と位置情報データのリーディングカンパニーとして、グローバルな情報発信とユーザーとの交流を促進し、地図業界の発展に貢献していきます。