この度Mapbox Satelliteにおいて、ズームレベル8~12の衛星画像データが改善され、より最新で美しい衛星画像マップの作成ができるようになりました。フライトの追跡や天気予報の確認、BI(ビジネス・インテリジェンス)アプリケーションなど、表示範囲が広いマップでさらに美しい背景を表示することができます。今回のアップデートでは、昨年末に行われた高解像度衛星画像のアップデートと同じ画像を使用しており、Landsatの衛星画像の代わりにMaxar社が提供するVividのデータとMODISの衛星画像を組み合わせています。また、Cloudless Atlasの制作以来、私たちはあらゆる表示スケールで最高の衛星画像レイヤーを提供することに努めてきました。今回のアップデートにより、ズームイン時における衛星画像ソース間の切り替え回数を減らし、よりシームレスな2Dおよび3Dマップのユーザー体験を提供します。
1. ズームと3D地形の読み込みがよりシームレスに
Seamless zoom and 3D terrain
▲ ローマ上空の衛星画像。改善前(左)と改善後(右)
▲ バンコク上空の衛星画像。改善前(左)と改善後(右)
今回のアップデートでは、Landsatの画像データからVividの画像データへの切り替えをなくし、ズームをする際の2D表示や、3D表示における詳細レベルに応じたタイルの読み込みが滑らかになりました。また、全体的に雲の量が大幅に減り、クリアな外観になりました。これらの改善内容は、コードの変更やアップデートをすることなくご利用いただけます。
▲ 富士山付近における中解像度の衛星画像から高解像度の衛星画像へのシームレスな切り替え
▲ 地平線付近の詳細度の低いタイルを読み込む際、ズームレベルに関わらず一貫したカラーリングを実現
私たちの提供するマップでは様々な画像ソースを使用しており、ソースのネイティブ解像度に応じて、それぞれ異なるズームレベルにおいて表示されます。これまでは、MODISのデータをズーム0〜7に、Landsatのデータをズーム8〜12に、Maxar社のVividのデータをズーム13〜18に使用してきました。また、ズームレベル18以上については、Nearmapやその他オープンソースによる高解像度の航空写真を提供しています。
Landsatのデータから広いエリアに対応した衛星画像レイヤーを作成するには、何千もの個々のシーンをモザイク処理して合成する必要があるため、時間がかかります。そこで今回、ほとんどのエリアでLandsatデータからVividのデータとMODISのデータを合成したデータに変更したことで、より最新なデータを使用し、色補正もされた衛星画像レイヤーの提供が可能になりました。
2. より最新なデータと色や解像度の向上
Vividのデータに変更したことで、ズームレベル8以上のほぼすべての画像データにおいて平均して過去2年以内に撮影されたものを使用することが可能になりました。近年の都市周辺の開発や気候変動が水域や景観に与えた影響を、色のコントラストや忠実度を向上させながら確認できるようになります。
Landsatの空間分解能は最大30mなので、ズームレベル12で見ると細部がつぶれてしまう部分がありました。新しいVividのデータは50cmと解像度が高く、ズームレベル12で表示してもディテールを維持しています。
早速使ってみましょう!
本記事で紹介した新しい衛星画像データは、Mapbox StudioやMapbox GL JS、Maps SDK for iOS / Androidにて使用可能です。ぜひあなたがつくった衛星画像データを使ったマップを、Twitterで#BuiltWithMapbox を付けてシェアしてみてください!