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活用事例

すべての人のための自然保護ツール。世界自然保護連合でのMapbox活用|Built with Mapbox

2021
09
16

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私たちの地球を保全するための位置情報技術は、急速に進歩しています。今月開催された世界自然保護会議では、6つのパートナーが最新の技術を紹介しています。これらのマッピングツールは、誰もが利用できるように設計されており、自然保護活動家や地域コミュニティの迅速かつ責任のある行動に大きな貢献をしています。それぞれの活動についてご紹介していきます。


リアルタイムなモニタリングデータをすべての人に:グローバル・マングローブ・ウォッチ

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▲セネガルにおけるマングローブの広がり「グローバル・マングローブ・ウォッチ」

マングローブは、水生生物の重要な生息地であり、何百万人もの人々に暮らしを保護しています。グローバル・マングローブ・アライアンスは、地形、土壌条件、水文学などの高解像度データを含む、マングローブの変化に関するほぼリアルタイムの情報を提供する「グローバル・マングローブ・ウォッチ」プラットフォームを構築しました。

このプラットフォームは違法伐採への対応、地域のマングローブ消失の原因の特定、修復の進捗状況の把握に必要な証拠を海岸・公園の管理者や政策立案者、地域に提供します。
グローバル・マングローブ・アライアンスの活動は「修復の成功例」や「世界のマングローブの現状報告」など、世界自然保護会議の複数のセッションでご覧いただけます。

共同作業可能な空間保全計画:Marxan Cloud

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▲「Marxan Cloud」によるボツワナの保全シナリオモデリング

保全計画を立てるためには、膨大な量のデータをつなぎ合わせ、複雑なモデリングを行って、最も保全すべき場所を特定する必要があります。最先端の保全計画ソフトウェア「Marxan」は、政府・産業界・地域コミュニティが共同で保全計画を策定し、コミュニケーションを図るための共同プラットフォームとして、クラウドで提供されています。Marxan Cloudは、Microsoft、The Nature Conservancy、Vizzualityなどのパートナー連合によって構築され、Mapboxが搭載されています。

9月6日の世界自然保護会議のMarxanのセッションでは、この新しいツールを紹介し、エビデンスに基づく空間計画を、より民主的で再現性があるものにする方法について議論しました。


スケールメリットのある保護活動:EarthRanger

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▲「EarthRanger」でリアルタイムのデータストリームを組み合わせる(画像:Grumeti Fund)

EarthRangerは、世界中の保護区管理者や野生生物保護活動家が、広大なランドスケープにおいて情報に基づいた運営の意思決定を行うために使用されています。Mapbox GL JSで構築されたこのソフトウェアは、管理人のパトロール、遠隔測定画像や多様なセンサーからのリアルタイムデータを組み合わせたもので、アレン人工知能研究所の主導によるものです。

9月4日に開催される世界自然保護会議のセッションでは、EarthRangerとその保護区パートナーが、個々の現場チームから国全体での導入やアフリカの保護区間でのデータ共有に至るまで、どのようにして技術の拡張に成功したかが紹介されました。


サプライチェーンの透明性を高めるために:Palmoil.io

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▲「Palmoil.io」によるパーム油生産における森林破壊の監視

パーム油産業のサプライチェーンは非常に複雑です。ステアリン酸のようなパーム油由来の製品1トンには、何千もの森林から供給された何百もの工場のパーム油が含まれている可能性があります。そのため、どの企業にとっても、自社製品が森林破壊をしていないパーム油のみを使用していることを保証するのは難しいことです。Palmoil.ioは、業界全体のパーム油生産者を見ることができる、初の独立したモニタリングシステムです。

MapHubsによって構築されたPalmoil.ioは、地図を中心とした実用的な洞察とカスタマイズされたレポートを提供します。それにより、企業は、森林破壊や生息地消失を引き起こしている森林からの購入を回避することができます。これは今年の自然保護会議での重要なトピックです。


先住民による、先住民のための地理空間ツール:デジタル・デモクラシー

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▲MapboxでMAPEOについて語るワオラニ族の活動家Oswando Nenquimo氏(画像:カーシュ・ブランズ氏)

先住民や地域コミュニティは積極的に自然を保護しています。しかし、彼らは自分たちの土地の権利を維持し、自然への脅威を把握するために必要なデータ、技術、リソースをタイムリーに得られないことがよくあります。MAPEOは、デジタル・デモクラシーがアマゾンの先住民と協力して構築した、コミュニティ主導のマッピングとモニタリングのための無料のデジタルツールセットで、新しいEarth Defenders Toolkitの重要な一部となっています。

9月4日に開催された世界自然保護会議のパネルディスカッションでは、デジタル・デモクラシーとその仲間たちが、どのようにして先住民族のマッピング運動の先頭に立ったのかを学ぶことができます。また、世界自然保護会議では、デジタル・デモクラシーのパートナーであるAmazon Conservation Teamが、ギアナ高知を守るための新しいストーリーテリング・マップを発表しました。


自然保護の脱植民地化:Rainforest Foundation UK

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▲コンゴ盆地コミュニティ・アトラスにおけるコミュニティが作成したデータ

世界自然保護会議と並行して、9月2日と3日にRainforest Foundation UKとパートナーが主催したイベント「Our Land Our Nature」は、生物多様性世界枠組交渉から排除された先住民や地域コミュニティのためのプラットフォームです。西洋に支配された自然保護のアプローチの多くは、地域コミュニティを排除し、損害を与える結果となりますが、コンゴ盆地コミュニティ・アトラスのようなイニシアチブは、人権と環境を尊重する代替アプローチを提供します。


世界中で保全技術を推進しているすべてのパートナーに感謝します。位置情報ツールを使って、保全をサポートするための構築を行っている場合は、ぜひMapboxにご連絡ください!

*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。

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