Mapbox Standardスタイルでは、60都市の詳細な3Dランドマークで、没入感のあるマップを提供しています。ランドマークは毎月追加されており、今回米国のヒューストンとフェニックスで新しいランドマークが利用できるようになりました。両都市とも50以上のモデルで詳細に全都市をカバーしています。
Mapbox Standardスタイルの3Dランドマークは、ユーザーの方向感覚を高め、現実世界と地図の方向や位置合わせを容易にすることができます。このブログでは、Mapboxがどのように都市やランドマークを選び、デザインしているのかについてご紹介します。
ランドマークの選び方
Mapboxの3Dモデルには、最も有名な観光ランドマークや、駅、スタジアム、会議場、著名なロゴのような場所が含まれています。さらに、都市の風景を形成する建物や最も高い建物を考慮し、密度と視覚的アピールの微妙なバランスを保っています。
私たちの目標は、視覚的に美しく、ズームレベル14〜16でのナビゲーションとしても実用的な都市景観を作り出すことです。そのために、各都市の歴史や都市計画の特徴を考慮しながら、3Dランドマークを首都圏全域に綿密に配置しています。
一般的には、モノセントリック・アプローチかポリセントリック・アプローチのどちらかを採用しています。モノセントリック・アプローチは、歴史的中心部が密集しており、それ以外の場所にランドマークが点在する都市に適しています。ポリセントリック・アプローチは、繁華街、商業地区、歓楽街などにランドマークを集中させる方法です。ある都市では、ユニークなアプローチが必要となります。例えば、ラスベガスは中心部に長いホテルの通りがあるため、独特の課題があります。
3Dランドマークの特徴
3DランドマークをデザインするMapboxのアプローチは、シンボリックリアリズムに基づいています。アイコンやラベル、カスタムロケーションデータの邪魔にならないよう、現実世界を写実的に3D化するのではなく、意図的に抽象化するデザインを採用しました。
各アーティストが作成したカスタムモデルには、屋根、窓、壁、エントランス、屋上のヘリポートなどが含まれます。ロゴも会場、スタジアム、本社に追加されています。
入口は強調的に表示され、遠くからでも認識できるため、どこに到着すれば一番入口が近いかがわかります。
遠くからでもランドマークとして認識できるよう、建物の外形だけでなく、建物の彫刻や模様など主要な特徴を捉えるようにしています。
最後に、マップの臨場感を高めるため、Mapboxの3Dランドマークは、4つの日照(昼、夜、夕暮れ、夜明け)に対応しています。影や入口の明かりが変化することで、ユーザーはマップにさらに没頭し、より現実に近づくのです。
▲バービカンは、夜明け、昼、夕暮れ、夜に変化します。こちらの地図でバービカンをご覧ください。
ランドマークをグローバルに網羅
2023年10月現在、Mapbox Standardは世界60都市でカスタムデザインのランドマークを提供しています。それぞれ、アメリカは27都市、西ヨーロッパは24都市、日本、ブラジル、オーストラリア、シンガポールもカバーしています。
▲ランドマークを世界規模で網羅しています。
2023年末までに、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本の一部、西ヨーロッパの人口100万人以上のすべての都市をカバーすることが目標です。また、2024年には、NAFTA、ヨーロッパ、日本、オセアニア地域のすべての主要都市と、メルコスル、ASEAN、中東の主要都市でランドマークを利用できるようにすることを目指しています。2025年半ばには、世界300都市をカバーする予定です。
Mapbox Standardを使い始めよう
Mapbox Standardのデモでは、既存の3Dランドマークや世界中の都市を網羅しています。
Mapbox Standardは現在、最新バージョンのマップSDKのプレリリースでご利用いただけます。これらの最新バージョンへの移行方法は、ウェブマップについては GL JS v3 移行ガイド、iOS および Android については Mobile Maps SDKs v11 移行ガイドをご覧ください。
Mapboxを使い始めたい方は、Mapboxアカウントにサインアップし、上記の移行ガイドで最新バージョンについての情報をご覧ください。
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。