Mapboxの美しいコア・スタイルベースマップは、業界最高のデザイナーによって作成されており、開発者が独自のベースマップを構築するのに費やしていた膨大な時間を節約することができます。構築されたままの状態ですぐ使用することも、カスタマイズできるベースレイヤーとして使用することもできます。
コア・スタイルベースマップは、お客様の幅広いユースケースに対応できるよう設計されており、クライアント側でスタイルを設定することも、開発者が自分で style.jsonファイルを編集することも可能です。コア・スタイルベースマップはMapbox Studioで利用でき、アイコンやテクスチャの詳細なデザインコントロールにより、どんなブランドにもフィットするマップを作成し、ユーザーを満足させることが可能になります。
開発者、デザイナー、企業はエンドユーザーに最新かつ魅力的なマップを提供しなければならないため、私たちは定期的にコア・スタイルベースマップを最新のトレンドに基づいて再設計し、機能と同様に見た目も最先端であり続けることを実現しています。2022年には、ミニマリズム、シンプルなUX、鮮やかな色彩、没入感のある3Dなどのデザイントレンドが注目されました。
こうした流れを受けて、2022年にコア・スタイルの5つのベースマップのデザインを一新しました。
- 機能性を犠牲にすることのない、洗練された現代的なモチーフを提供
- 業界トップレベルの技術力
- 地図のインタラクティブ性を向上させるための細かい配慮
- 位置情報をより多く取り込むことで、特に歩行者向けのベースマップをよりナビゲーションしやすいように改良
5つのコアスタイルのアップデート
MAPBOX STREETS - 鮮明なカラーパレットとより見やすくなった 道路網
Mapbox Streetsと呼ばれる汎用スタイルが鮮明なカラーパレットに更新され、より正確で読み取りやすい地名ラベルやPOI(Point of Interest)が追加されました。さらに、道路や交通網のスタイルも見やすく再設計されました。視覚的な階層の改善とMapbox Studioのレイヤーの設定の簡素化により、このスタイルのカスタマイズがより簡単になりました。
その結果、直感的で予測可能な視覚的階層が生まれ、各ズームレベルにおいてわかりやすいナビゲーションが可能になりました。歩行者は慣れない土地でも検索で簡単に案内を利用でき、観光客はレストランの所在地を把握して旅程を立て、ドライバーは効率的にルートを特定し構築することができます。
MAPBX OUTDOORS - アウトドアでの発見をより簡単に
Mapbox Outdoorsは大自然のロケーションに焦点を当てた汎用マップで、見分けやすい小道、トレイル、トラック、岩や山頂を含むキュレーションタイルセットが追加されています。これらのアップデートはハイキング、サイクリング、スキー、その他のレジャーのユースケースに特化したものです。
さらに、地形の勾配などの自然の特徴を陰影や等高線で強調し、道路を太い色で区別しています。Mapbox Outdoorsを使用することで、アウトドア好きな人はより安全なナビゲーションで自然を探索することができます。
MAPBOX SATELLITE STREETS - データを表示するための完璧なキャンバス
Mapbox Satellite StreetsとはMapbox SatelliteとMapbox Streetsのベクターデータを組み合わせたハイブリッドなベースマップです。
道路の不透明度とアイコンの彩度を高め、見やすさを向上させました。これらのアップデートにより、モダンな外観になり、Mapbox Satellite Streetsの白紙キャンバスまたはデータ用オーバーレイとしての有用性がさらに高まりました。
MAPBOX LIGHT AND DARK - カスタムデータのための合理的な美学
絶妙な明るさと暗さがあったマップがさらにシンプルになり、ロケーションストーリーを語るのに効果的なキャンバスとなりました。
重要な変更点としては、土地利用の密度を調整してスタイルを簡素化し、水のスタイルを変更して合理的な美観を実現しました。さらに、集落の密度を調整し、表示される名前を少なくすることでカスタムデータを強調するためのスペースを確保しました。
このスタイルはデータ可視化のためのシンプルなキャンバスであるだけではなく、全く新しいスタイルを作成し始める用途にも便利です。
Mapbox Studioでベースカラーを変更し、アイコンを調整するだけでできます。
すべてのスタイルに、さらなるアップデートを
以下のアップデートは、弊社のコア・スタイルベースマップの一部または全てに適用されます。
地球と大気のアップデート
低ズームレベルでは、すべてのコア・スタイルベースマップのデフォルトがGlobe Viewになりました。さらに、霧と大気のプロパティも含まれます。つまり大陸全体が表示されている縮尺の視覚情報をリアルに表示する場合、平坦で歪んだメルカトル図法はデフォルトの選択肢ではなくなります。
地球儀を回転させたときの操作をより簡単にするために以下の機能を追加しました。
- よりリアルな水深(深浅測量)を表示する軽量な海洋ディテールレイヤー
- 都市名ラベルの改良
- 簡素化された道路網
アイコンと歩行者のアクセシビリティ
Mapbox StreetsとMapbox OutdoorsのPOIアイコンは背景の形と色がより強調され、特にモバイルデバイスでの見やすさが向上しています。Mapbox Studioでは分類に応じてアイコンの形状、サイズ、色をカスタマイズすることができます。
また横断歩道、建物の入り口、フェンス、ゲートなどの歩行者用ラベルの表示数も増え、徒歩によるナビゲーションを効率的かつ安全に、より利用しやすくしています。
さらに、商業、工業、住宅の土地利用区分を高倍率で表示することで、道案内機能を向上させました。このレイヤーにより、人が集中している場所や立ち入り禁止区域に入ったことが分かりやすくなります。
マップの国際化
新しいコンポーネントでは、UIに1つの設定をするだけで、国際化のためのコア・スタイルを簡単に準備することができます。プレビュー機能により、Studioでマップの言語/ワールドビューをプレビューすることも可能です。
Mapbox Maps Internationalizationを使用することで、開発者は幅広いマップを顧客の好みのローカル言語とワールドビューで、動的に表示するために必要なカスタムスタイルの数を大幅に削減することができます。言語やワールドビューの組み合わせごとに何百ものスタイルを作成する必要はなく、コーディングや検証に費やしていた膨大な時間が節約でき、今後のメンテナンスも必要なくなります。
ローディング、処理速度、レンダリングの高速化
新しいスタイルのアップデートを最適化するために、マップ全体のパフォーマンスを向上させ、新しい複雑なレイヤーを追加した場合であっても、ロード時間の短縮とレンダリング性能の高速化を実現しました。
その他の機能強化は以下の通りです。
- 式の構文を改良し、よりパフォーマンスの高いコードを実現
- デバイスの消費電力の低減
- フレームタイムアベレージの全体的な改良
当社のマップは60fpsを維持していますが、可能な限り高いフレーム/秒の処理に最適化しています。
新しいUXを今すぐご覧ください
新しい Mapboxコア・スタイルベースマップをアプリやサービスに活用するためのガイダンスについては、こちらのドキュメントページをご覧ください。
これらのベースマップはMapbox Studioでも利用でき、ニーズに合わせて簡単にスタイルをカスタマイズすることができます。
Mapbox Map Design チームは継続的にコア・スタイルを改良しており、皆様からのフィードバックをお待ちしております。hey-map-design@mapbox.com までお気軽にご連絡いただき、ご意見をお聞かせください。
まだMapboxで開発されていない方は、今すぐ無料でアカウントをこちらで作成することができます。
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*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。