海底地形データ(Bathymetry)は、マップの水に関するレイヤーにより詳細な情報を与え、海洋ナビゲーションや海に関する科学などに役立ちます。私たちは今回、カスタム海洋マップを作るための新しい海底地形マップ(タイルセットとスタイル)をリリースしました。
1. 海底地形データを使ったマップの事例
探検用トラッキングアプリを作成しているZero Six Zero社は、ヨットやボートを使った冒険のためのマップを作成し、マップにスケール感や変化を与えるために海底地形データを利用しています。
Zero Six Zero アンソニー・ゴダード氏「海洋探検マップに海底地形データを使うことで、視覚的な面白さと情報量の多いレイヤーが追加され、マップが伝えるストーリーに深みと文脈が加わりました。」
また環境保護団体Citizens of the Great Barrier Reefは、環境保護プロジェクト「グレートリーフ・センサス」のために、詳細な海底地形データを用いて、衛星画像や航空写真だけでは十分に見えない遠隔地にあるサンゴ礁の調査計画マップを公開しました。
Citizens of the Great Barrier Reef ソム・ミーデン氏「海底地形データとサンゴ礁のモデルや境界線データを組み合わせることで、サンゴ礁をピンポイントで特定し、船や参加者、そして私たちの調査要件に最適な旅程を組むことができました。」
2. 海底地形タイルセットで作るカスタム海洋マップ
私たちは今回、Natural Earthが公開しているデータを使用したタイルセット、「mapbox-public.bathymetry」を作成・公開しました。このタイルセットを使うことで、生データの準備や成形をすることなく、マップに海底地形データを追加することができます。タイルセットの作成方法やカスタム海底地形タイルセットの作成方法に関する詳細は、こちらの記事(英語)をご覧ください。
このタイルセットを使用するには、ジョニー・ウォーカー氏が作成したマップスタイルのテンプレートをMapbox Studioにコピーします。コピーした後、必要に応じてスタイルをカスタマイズすることができます。また、Mapbox Studioの既存スタイルにソースとしてタイルセットを追加することもできます。ドキュメントに従い、Mapbox GL JSを使用して水深データのスタイリングを行う場合は、こちらのサンプルコードを参考にしてみてください。
このタイルセットをスタイリングするために、ジョニー氏は透明なグレースケールを使用して各深度値をスタイリングしました。海底地形レイヤーの上にあるマスクレイヤーは、海全体を青く染めています。
このデータを使ったスタイリングの可能性は無限大です。ヤン・ジャークのように海図をモチーフにしたスタイルを試してみてはいかがでしょうか。
また、Citizens of the Great Barrier Reefのように、水中の3D効果を試してみるのもいいでしょう。
早速使ってみましょう!
海があなたを待っています。新しいタイルセットとスタイルをチェックして、ぜひあなただけのマップを作成してみてください!作ったマップはTwitterで#builtwithmapboxをつけてシェアしてくださいね。
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です