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活用事例

世界各地の情報格差が一目でわかる。ネットワークパフォーマンスの可視化マップ - OOKLA | Built With Mapbox

2021
06
15

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MapboxとOoklaは先日、世界中のネットワークパフォーマンスに関するデータを可視化したマップ「Ookla for Good Global Network Performance Map」を発表しました。このマップは、インターネット接続の性能を分析するWebサービス「Speedtest.net」を提供するOoklaとMapboxのパートナーシップにより、Ooklaが公開しているオープンデータを、Mapbox Tiling Service (MTS)のスケーラブルな処理能力とMapbox GLJS v2の動的なマップのレンダリング機能と組み合わせて可視化したものです。このリリースにより、研究者や政策立案者、ジャーナリスト、そして一般の人々が世界中のブロードバンドのパフォーマンスに関するデータに容易にアクセスできるようになり、より公平なインターネット環境の実現に向けた意思決定を可能にします。

Ookla for Goodは、インターネットをより良く、より速く、そして誰もがアクセスできるようにすることを目的としたイニシアチブです。そしてOokla for Goodの活動は、通信サービスのプロバイダーや政策立案者の透明性と説明責任を高めるものです。

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コロナ禍が助長した情報格差

チャットアプリやSNSの普及でコミュニケーションがさらに手軽になったことで、世界はより狭く、よりつながりやすくなり、またビジネスチャンスも増えましたが、これは信頼性の高いインターネットに安定的に接続できる人たちに限られます。2021年になった現在も、世界中には信頼性の高いインターネットに接続できない、もしくはまったくインターネットに接続できない人々が数多くいます。米国では、農村部・都市部を問わず、約1,820万世帯が信頼できるブロードバンド回線へのアクセス環境を持っていません。このようなインターネット環境の格差は「デジタル・デバイド(情報格差)」と呼ばれ、この言葉は各企業や地域、学校や個人の間でデジタル環境へのアクセスにおける格差がますます拡大していることを示しています。COVID-19はこの格差の影響を増幅させ、インターネットに安定的にアクセスできない学生がリモート授業に参加することを不可能にし、世代を超えて爪痕を残す可能性のある教育格差を助長しました。

この格差に対処するためには、どのエリアでインターネットへのアクセス環境が不足しているかを理解することが不可欠です。昨年、Ookla for Goodチームは、数億にも及ぶSpeedtest®の結果から得たオープンデータセットを作成・公開しました。Ookla for Goodチームが作成した世界中の固定およびモバイルネットワークのパフォーマンスに関するオープンデータセットは、NGOや非営利団体、学術機関や個人によって世界中で利用されており、インターネットへのアクセス環境が十分でない地域に光を当てることに貢献しています。過去には、世界銀行の研究者がこのデータを使って、アフリカにおけるCOVID-19の感染拡大によるロックダウンのネットワークへの影響を調査しました。しかしこれまでは、このオープンデータを扱うにはデータエンジニアリング技術に関する知識が必要であったため、簡単に使うことができませんでした。

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世界中のネットワーク・パフォーマンスを可視化

MapboxとOoklaは連携し、MTSやMapbox Studio、Mapbox GLJS v2を使ってこのオープンデータを処理・可視化し、Global Network Performance Mapを作成することで、誰でもデータにアクセスできるようにしました。MTSは大容量のグローバル・データセットであっても10分以内に処理することができ、またデータパイプラインは再利用可能なので、Ooklaが行う定期的な更新により、ネット環境に影響力のある意思決定者は自分の働きかけがネットワーク・パフォーマンスに与える影響を確認することができます。またGL JSのカスタマイズ可能なインタラクティブ性とその高いパフォーマンスにより、ユーザーはデータを素早く探索し、インサイトやパターンを発見することができます。またOokla社は、Mapbox Studioを使って様々なデザインを試し、最も効果的なビジュアライゼーションを実現しました。

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その結果、影響力を持つ意思決定者に対し、世界中の最新のネットワーク・パフォーマンスの状況を効果的に伝えることのできるマップが完成しました。

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今後公開を予定しているMapboxとOoklaのパートナーシップに関する記事では、Ookla for Goodチームがいかにしてこのマップを作成したのか、具体的にはMTSによるデータ処理やMapbox Studioによる効果的なビジュアライゼーションのデザインなどについて詳しくご紹介します。

データセットの詳細やOokla for Goodチームとの提携をご希望の方は、 opendata@ookla.comまでご連絡ください。

*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です

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