震災が起こった時、安全な判断をするためには、自分の住んでいる地域で発生した地震に関する最新の情報が欠かせません。サンフランシスコの日刊紙「サンフランシスコ・クロニクル」は、地震が発生した際に地震の強さや震源地からの距離、断層などの関連情報を可視化するシステムを構築しました。このシステムでは、Mapbox GL JSを活用することで、最新の情報を可視化したマップをほぼリアルタイムで提供するためにインタラクティブなマップを迅速に更新し、購読者が信頼のおける最適なUXを実現しています。
サンフランシスコ・クロニクル、プロダクト&ストラテジー・ディレクター - ティム・オルーク氏「地域に根ざした新聞社としての我々の使命は、重要な情報を素早く正確に読者に届けることです。Mapboxを活用することで、私たちは地域の人々により良いサービスを提供し、人々の安全を守ることに貢献することができています。」
サンフランシスコ・クロニクルの地震トラッカー では、USGS(米国地質調査所)の地震カタログから配信されるデータフィードをもとに、Mapbox GL JS v2.0を使って可視化されています。
サンフランシスコ・クロニクルの開発チームは、USGSから配信される4つのフィードから毎分、バウンディングボックスで区分けされたデータを系統的に収集・処理しています。(データは北カリフォルニア、南カリフォルニア、米国、世界という境界線で区分されています。)新たな地震データが地域ごとに設定された閾値(北カリフォルニアは3.0以上、南カリフォルニアは4.0以上、アメリカは5.0以上、世界は7.0以上)を超えると、地震トラッカーは自動的に更新情報を公開します。
地震トラッカーでは、Monochrome Lightのマップスタイルの上に震度ごとに色分けされた輪郭線が表示され、震源地からの距離に応じて、揺れをどの程度感じたか(感じ得たか)を表現しています。リストビューから各地震を選択すると、MapboxのflyTo機能により、それぞれの地震が発生した場所へと表示エリアが移動されます(下の画像参照)。
サンフランシスコ・クロニクル、シニア・インタラクティブ・デベロッパー - エヴァン・ワグスタッフ氏「Mapboxは、美しさやパフォーマンスの品質に関するユーザーの期待値を満たすだけでなく、機能は実用的で、フォーマットは合わせやすく、開発者向けのドキュメントも充実しています。簡単に使い始めることができますし、サービスの創造性と価値を高めるためのオプションがたくさん詰まっています。」
本記事でご紹介した地震トラッカーの他にも、サンフランシスコ・クロニクルの開発チームではMapboxを活用し、カリフォルニア火災マップやカリフォルニア空気質マップをリニューアルしています。その他にも、ベイエリア住宅ガイドやベイエリア・ワクチン・トラッカー、サンフランシスコ車上荒らしトラッカーなども公開されているので、ぜひ合わせてご覧ください。
あなたも今すぐ、Mapbox GL JS 2.0を活用した開発を始めてみませんか?
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です