MapboxとSnowflakeは提携し、Snowflake Data Cloudにロケーションインテリジェンス機能を追加しました。Mapbox Native App for Snowflakeは、Snowflakeユーザーが地理空間情報を扱い、そこから洞察することを可能にするソリューションです。
データアナリストや意思決定者は、シンプルな SQL文でMapbox Geocoding APIを呼び出し、Mapbox Boundariesを使用して住所の検証や標準化や、住所から地理座標への変換、さまざまな行政・政治・郵便の境界線によるデータの集計を、これまで以上に簡単に行うことができます。
データ変換と分析の簡素化
さまざまな業界の企業がMapbox Geocoding APIを使用して住所を検証し、地理座標に変換しています。Geocodingは、配車サービスやラストマイル配送会社のナビゲーションや、General Motor様、トヨタ様、その他の大手OEMのダッシュボード内ナビゲーションを支えています。Geocodingを使用すると、車両やIoTデバイスから人、GPS対応首輪を付けたペットまで、資産がどこにあり、どこに行ったかを追跡できます。
ビジネスインテリジェンスの観点では、顧客データのクレンジングとセグメント化、歩行者数の傾向の特定、さまざまな税務管轄区域を通過する資産の移動の計算なども可能です。
いずれのケースにおいても、Geocoding APIは最新の地理空間データを標準化された形式に変換することで、アナリストが分析、集計、視覚化から、意思決定を促進するために不可欠なものです。
Geocoding APIの最新バージョンであるGeocoding v6(現在プライベートプレビュー中)では、より高スループットのバッチ処理、マッチコード、理解度と使いやすさを優先した新しいレスポンスフォーマットなど、特にビジネスインテリジェンスユーザーのために数多くの機能を追加しました。これらの機能はすべてMapbox Snowflake Native Appですぐにご利用いただけます。
統合された世界の境界線データ
Snowflake用Mapbox Native Appでは、Mapbox Boundariesもご利用いただけます。このデータセットには、行政・政治・統計・郵便の境界線を含む、世界中のすべての国の境界線に関する500万以上のポリゴンが含まれています。
Mapbox Boundariesは通常、タイルセットとして配信されますが、Mapbox Native Appでは、地球上の任意のポイントに対して、"ポイントインポリゴン"検索を実行し、そのポイントを含むBoundariesの階層を返します。
例えば米国では、一般的な行政・郵便の境界線、大都市統計地域、国勢調査区、州・全国議会区などを返すことができます。境界線が豊富なため、ユーザーは様々な方法でデータを集計し、国勢調査局、経済分析局(BEA)、環境保護庁(EPA)などの一般に公開されているデータセットと結合することができます。グローバルなデータセットを利用することで、ユーザーは地域や国を横断して標準化された方法でデータを集約することができます。
ロケーション・インテリジェンスのためのコラボレーション
地理空間データは非常に便利ですが、扱いが難しい場合があります。Snowflakeとのコラボレーションは、Mapboxの地理空間機能の利用を拡大し、シンプルなSQL関数を通じて、データアナリストにこれらの機能を提供することで、これまで以上に簡単かつ迅速にデータに基づいた意思決定を行えるようにします。
Mapbox Snowflake Native Appの詳細をご覧ください。
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*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。