この度、2021年3月のパブリックプレビューを経て更なる改善を行い、Mapbox Navigation SDK 2.0のリリース候補版がAndroidとiOSの両方で利用可能になりました。開発者はNavigation SDK 2.0を使って、Google PlayやApple App Storeでのナビゲーションを組み込んだモバイルアプリケーションの本番展開に向けて準備できるようになります。
Mapbox Navigation SDK 2.0は出発地から目的地まで、充実したナビゲーション体験のための豊富な機能を提供します。 開発者は、より強力になったロケーションエンジン、強化されたカメラ機能、3Dビルディング、改善された自車位置精度、ユーザーフィードバックインターフェース、予測キャッシュ機能、フリードライブモードなどを含む、本番環境に対応した次世代SDKを活用することができます。 開発者がナビゲーション体験を構築するために必要なすべての機能が含まれており、ユーザーが使いたい方法でナビゲーションを実装するために必要な柔軟性も備えています。
1. 次世代マップ
Navigation SDK 2.0は、3D表現、ナビゲーションカメラ(視点)の制御、地平線や山並みの表現を実現する最新リリースのv10マップバージョンの機能を最大限に活用しています。 機能だけでなく、パフォーマンスも向上しており、起動時間の50%短縮、バッテリー消費量の10%削減、モバイルデバイスでの地図の読み込み速度の40%改善、ネットワークトラフィック消費量の最大18%削減を実現しました。
2. 予測的周辺キャッシュ
電波が悪い地域やインターネット接続ができない地域に入ったときも、道に迷う心配はありません。Navigation SDK 2.0を使えば、アプリケーションは、ユーザーの位置、方向、履歴に基づいて、自動的にローカルデバイスに地図をダウンロードし、通信が失われた場合でも、地図を中断することなくオンラインモードからオフラインモードへとシームレスに移行します。
3. 3Dビルディング
ドライバーが目的地に近づいたときに、目的地の3Dモデルを表示することで、より直感的な到着体験を提供します。タクシードライバーや宅配業者、自動車メーカーまで、あらゆるユーザーがこの改善を体感できます。 この機能は、不慣れな土地での運転や、近隣の建物が似ている場合にとても有効です。
4. カメラAPI
次の案内地点、車速、POIの位置に応じて自動的に地図縮尺や視点の変更をすることで、ユーザー操作を減らし、運転に集中することが可能となります。
5. マップマッチング
最新のローカライゼーションエンジンにより更なる自車位置精度の向上を実現しました。
6. ルートアラート
新しいリリースでは、料金所、行政界、休憩所、制限区域、トンネルの入り口などの案内が追加されました。 このような案内により、ドライバーは運転中に適切な判断を下すことができます。
7. カスタマーフィードバックUI
ドライバーは、ユーザーインターフェース内のフィードバックボタンを使って、いつでもフィードバックを返すことができ、さらなる改善を行ってまいります。当社の提供するサービスにおいて毎日10万件以上の更新を行っていますが、フィードバックボタンは、ユーザーがこのような改善を直接コントロールできるようにするための方法で、地図情報の修正・改善のための非常に重要な情報として活用しております。
8. Mapbox Horizon
全体的な安全性を向上させ、リアルタイムな情報を提供します。車が通る確率の高い経路を予測(MPP: Most Probable Path)し、ドライバーに前方の道路に関する関連情報を提示することができます。Navigation SDK 2.0を通じて引き続きパブリックベータ版を提供します。
9. 価格設定
Mapboxは、Navigation SDK v2.0に新しいオプション価格体系を追加しました。お客様はユースケースに応じて、使用量無制限モデルとトリップごとの課金モデルを選択することができます。 長期契約を必要としないPay as you go(従量課金)価格もご利用いただけます。
早速始めてみましょう
Mapbox Navigation SDKの新しいバージョン2.0では、世界中をナビゲ―ションするために必要な機能、パフォーマンス、性能が大幅に強化されています。詳しくはお問い合わせください。
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。Call for Codeは日本からも参加可能です。