2021年11月19日(金)にウルシステムズ株式会社様で開催された「Mapbox×React×Typescriptハッカソン」を見学させて頂きました。この記事では、その内容についてご紹介します。
ハッカソン概要
ウルシステムズ様ではハッカソンやパフォーマンスチューニングコンテスト、新技術の勉強会などを、技術力の向上と、プロジェクトでは直接関わることが少ないメンバーの交流を目的に技術系イベントを定期的に開催されているとのことでした!今回はコロナ禍ということもあり、オンライトとオフラインのハイブリッドで開催!技術が好きなメンバーが集まって熱戦が繰り広げられていました!
お題は「不動産ポータルサイトの制約率をあげるために、Mapboxを活用して、新しく地図上に物件を表示するWebページを作る。CEO兼デザイナー兼プログラマーのあなたはどんな地図を作りますか?」でした。不動産ポータルサイトはちょっと特殊でイスにあう物件に特化した物件検索がウリとのこと。ISUCONというパフォーマンスチューニングコンテストのアプリケーションをベースにしているとのこと。
今回のハッカソンは6チームが参加。チームは事前にアイデアソンを行って決めたとのこと。各チームでハッカソン当日までにアイデアを練り上げるのと、Mapboxで必要そうな技術の習得をしたそうです。
ハッカソン当日に各チームが発表した練り上げられたアイデアたち。ハッカソン当日に絵だけでアイデアを説明せい!と指令がでたそうです。(ちょっと文字がありますね。)
ウルシステムズの技術イベントでは運営側からの面白い仕掛けがあり、今回のハッカソンではハッカソン当日に必須で実装しないといけない機能をおみくじで決めていました!参加者側もいつものことなので予想はしているものの、どんな仕掛けがあるのかは当日にならないとわからないのでドキドキです!とのこと。
優秀賞の作品紹介
社長賞と桜井賞を受賞したチームをご紹介します。
ウルシステムズ様には技術好きの社長や役員が多数おり、技術イベントでは何がしかの景品を買って表彰しているとのことです。
社長賞受賞:チームソラマチ「江戸坂道検索」
歴史に思いをはせて「この坂と暮らしたい」を見つけるをテーマに、江戸時代の名坂の当時の絵と地理情報オープンデータを地図上にマッピングし、名坂の徒歩圏内の物件を見つけることができるマップです。
赤のアイコンをクリックすると、江戸時代の名坂の絵が見られるようになっています。
社長賞では「地図帳の深読み」が贈呈されていました。Mapbox Japanオフィスの本棚にも置いてありますよ!
桜井賞受賞:チームイヌ好き「単純な家探しに飽きてしまった方へ」
「単純な家探しに飽きてしまった方へ」をコンセプトに、5つの質問に答えるだけでユーザーに似合うピッタリなイスをご提案します。さらに、そのイスにピッタリな物件、そのイスに座るに相応しい、周辺のお店を発見できます。
例えば、アンケートに答えた結果、「ゲーミングチェア」の椅子が合っているという結果になった場合、ゲーミングチェアに合う物件を表示し、近隣の関心が高そうな施設(アニメショップなど)の場所も表示し、物件からの距離を調べることができます。
チーム内でそれぞれ得意な分野を活かして協力していたところが高評価で、桜井賞を受賞されました。桜井賞は、Mapbox=「地図が入った箱」を贈呈していました!
各チームの作品はこちら。
成果発表会を聞いて
全チームがそれぞれ自由な発想で全く異なる作品を作り上げていて、とても面白いハッカソンでした。どのチームも、最初にMapboxで出来ることを確認するために、Mapboxのサンプルコードなどを見て勉強されたそうですが、1日という短い時間でMapbox Studioを使ってクオリティの高い作品を開発されていて驚きました。Mapboxが使いやすかったという声もたくさんいただき、社員の一人として嬉しく思います。また、オフィスに伺った際、ウルシステムズ様の風通しが良く、温かい社内の雰囲気が感じられました。
この度は、社内ハッカソンでMapboxを題材に取り上げていただいたことを誠に感謝しております。この機会でMapboxを知っていただけたので、お客様から地図関連のご相談があった際の選択肢の一つとなることを願っております!
インターンからのコメント
平澤さん
様々な地図アイデアを紹介してもらい、大変勉強になるハッカソンでした。ペットに焦点を当てた地図。江戸の坂を紹介する地図など、ユニークなものばかりでした。ハッカソン全てのアイデアが、これ本当にプロダクト化出来るのでは?と思わせるほどクオリティーの高いもので、ウルシステムズ様の熱量と技術力に感銘を受けました。
今回社長賞を受賞した チームソラマチ「江戸坂道検索」は、万人受けはしないかもしれませんが、刺さる人にはどっぷり刺さるニッチな需要をついた素晴らしいアイデアでした。アイデア次第で地図はキラーコンテンツに化ける可能性があるということを体現してくれたプロダクトだと思います。地図は道案内をするだけの道具ではない。地図にユニークなアイデアが乗っかることで、いくらでも面白いコンテンツになる。このことを今後のインターンで多くの人に広めたいと思う、良いきっかけとなりました。
日向野さん
どのチームの皆さんも短時間でMapboxを使いこなしている事に非常に感銘を受けました。
私個人的にはチームイヌ好きの方々の性格診断を使った物件検索が素晴らしいと思いました。これからは極狭物件などが更に増えていくと思いますので性格を使った検索方法は時代に即していくのではないかと思います。今回の皆さんの発表を自身の研究にも活かしていきたいと思います。
最後に、もし他にもMapboxの技術を活用したハッカソンなどのイベントを実施したいという方がいらっしゃれば、いつでもご連絡ください!できる限り、Mapboxチームでサポートさせていただきます。
山家