*今回はアメリカのプロダクト「Mapbox Address Autofill」をご紹介します。日本対応が実現した際には別途ご紹介します。
オンラインショッピングにおいて、住所入力の正確性はとても重要です。モバイルで何かを購入した際に、小さな画面に全情報を入力することに悩まされたことはないですか?CAPTCHA認証やログイン登録を含め、必須項目が多すぎたり、荷物の到着メールが来ても、実際には届いていないという問題はありませんか?
このような問題は、消費者にとってはもちろんのこと、企業にとっても大きな問題です。顧客の不満、売上の損失、オンライン・プラットフォームに対する信頼の欠如につながります。
Fourth Sourceによると、59%の消費者が配送に関するネガティブな経験をした場合、その小売業者から再び注文する可能性は低くなると回答しています。さらに、スマホユーザーの75%は、アプリで迅速な購入ができるブランドから購入する可能性が高いと言われています。
Webサイトとモバイルアプリの両方でシームレスな顧客サービスを提供することが企業に求められている中で、簡単な購入プロセスと正確な配送を実現するために、利用可能なツールが必要です。
住所入力の正確性を高めるためには
住所の正確性の問題は、複雑な住所入力フォームと、住所の確認不足の2点に起因します。
eコマースのフォームの5%近くは誤りがあると言われており、プロセスを簡素化することで、タイプミスなどのヒューマンエラーを減らすことができます。また、住所確認があれば、ミスを修正することができます。
これらの施策により、企業は時間とコストを節約することが可能です。
住所確認とは?
住所確認とは、顧客の住所が正しく、配達可能かを判断することです。住所確認を行うことで、企業は配送コストを削減し、自社の顧客データを充実させることができます。
正確な顧客情報の取得
正確な住所の取得は、ビジネスが新しい市場に進出する際に特に重要です。綿密なデータを収集することで、CRM(顧客関係管理)を最新の状態に保ち、エラーをなくすことができます。
高品質の住所データは、企業が新規顧客を見つけ、マーケティングを合理化し、顧客サービスを向上させ、将来のトレンドを予測するのに役立ちます。
配達の失敗を減らす
配達の失敗はよく発生し、コストもかかります。アメリカでは、初回配達の8%が失敗し、その平均コストは17.20ドルです。配送の失敗を減らすために、ルート検索の改善、購入プロセスの簡素化、住所録の最適化などと、企業はできる限りのことをすべきです。
カスタマーエクスペリエンスの向上
住所入力のプロセスを簡素化すると、精度が向上するだけでなく、eコマースにおけるカート放棄も減少します。カート放棄とは、顧客が購入プロセスを開始したものの、注文が完了する前にサイトから離脱してしまうことです。17%のカートは、複雑な購入プロセスが原因で放棄されています。つまり、住所入力を改善することで、売上の取りこぼしを減らすことができるのです。
Mapbox Address Autofillの有効性
Mapbox Address Autofillは住所精度の問題を真正面から解決します。Mapbox Address Autofillを使用することで、ユーザーはデータベースと住所を照合し、確認ダイアログを表示して住所を視覚的に確認できます。一目見ただけで、荷物がダラスのメープルストリートではなく、シカゴのメープルストリートに届くことが確認できます。また、ユーザーは住所のピン位置を調整することができ、次回以降のために正確な住所位置を保存しておくことができます。
購入プロセスの簡素化
住所の自動入力機能により、ユーザーはわずか数回のキー入力で住所を検索することができます。面倒な複数フィールドの住所フォームの代わりに単一の住所フィールドを使用することで、企業はWebサイトやアプリから、より高い確率で売上につなげることができます。これは、顧客が小さな画面を使用するモバイルでは不可欠です。
Mapboxの住所自動入力は、あらゆる購入フォームに組み込むことができ、ブランドイメージに合うようにカスタマイズすることも可能です。
住所入力に対処するために
2022年には、小売業の売上高の20%がオンライン購入になると予想されています。購入から荷物が顧客の元に届くまでのシームレスなプロセスを確保できれば、この成長市場を制することができます。Mapbox Address Autofillのようなシンプルなソリューションが、正確な住所データを確保し、競合他社に差をつける最も有力な方法の一つです。
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳記事です。日本対応が実現した際には別途ご紹介します。