StubHubは、世界中の27,000以上の会場で開催される1,000万以上のスポーツや音楽、演劇などのライブイベントのチケットを個人間で売買できるプラットフォームです。COVID-19によってイベントが中止されていた期間中、StubHubのチームは、MTS(Mapbox Tiling Service)とMobile Maps SDKを使って独自のインタラクティブな座席マップを再構築しました。これによりStubHubでは、ビジネスの成長に追いついていなかった古い技術的負債を軽減しつつも、以前と同等の利便性を持つ、地理座標と対応した座席選択機能の提供が可能になりました。
StubHub シニアプロダクトマネージャー ギャレット・リーブ氏「私たちは、セクション毎に区分けされた座席マップの土台となるUXをMapboxのMTSで再構築しました。(MTSは)開発者にとっても実装が簡単で、Webとモバイルの両方でモダンな技術を採用することができました。またMapboxに移行したことで、将来的にはより没入感のあるファンファーストな座席マップ体験を構築することができるようになりました。」
StubHubでは、各スタジアムの座席データをタイルセット化しています。MTSの導入以前は、Web、iOS、Androidの3つのバージョンでそれぞれ座席データのライブラリを管理する必要がありました。これらの3つのバージョンでは、データ内容が常に同期されている必要があったため、管理に時間と手間がかかっていました。
MTSでは、配信先のデバイス間で一貫性が保証されます。座席データの処理は一度だけで、できあがったタイルセットはすべてのWebサイトおよびモバイルアプリで使用できます。これによりStubhubでは、インフラや運用上のボトルネックを気にすることなく、さらに多くの会場へと拡大していくことができます。
ギャレット氏によると、主に以下3つの点において、Mapboxへの移行による効果があったといいます。
業務効率化
「以前はWeb、iOS、Androidの3つのプラットフォームで別々のレンダリングライブラリを使用していましたが、メンテナンスに時間がかかっていました。MapboxのMobile Maps SDKに切り替えたことで、バグ修正に時間を費やす必要がなくなり、100%の可用性が保てるようになりました。これにより、我々のチームはより重要なタスクに集中することができます。」
優れたパフォーマンス性
「MapboxのMobile Maps SDKにより、パフォーマンスが向上し、スムーズなズームコントロールが可能になりました。ユーザーエクスペリエンスも素晴らしいです。」
マップ開発の将来性
「望み通りのマップを実現するためには、然るべき技術基盤が必要です。Mapboxへの移行により、独自のライブラリでは実現できない(3D機能やPOIなどを活用した)クールなマップを構築するための準備が整いました。」
私たちは今後も、StubHubチームと一緒にワクワクするようなリリースを発信していく予定です。本記事で紹介した内容の詳細は、StubHubでご確認ください。
*本記事は、Mapbox Inc. Blogの翻訳です