9月18日に本番を迎えるツール・ド・東北は2019年以来、3年ぶりにリアル開催となります。各地から集まった1500人のライダーが疾走する一日を心待ちにする地元の方の思いとは。石巻市市民生活部スポーツ振興課の南俊輔さんは、「ライダーの皆さんが笑顔で帰ってもらえるよう、オール石巻でお迎えします」と話します。
エイドステーションでは海の幸が
大会の発着点となるセイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園) がある石巻市。人口は13万7000人で宮城県では仙台市に次ぐ規模となっています。水産業が盛んで今回のツール・ド・東北でも、市内に2か所設置されるエイドステーションでも海の幸が振る舞われます。
「走行される皆さんには地元産の海産物を楽しんでいただきたいです。特に道の駅 硯上の里おがつに置かれる雄勝ASではホタテ焼きを振る舞う予定です。実は近年、貝毒の状況で提供が厳しかったのですが、今年は地元産となります。また白浜ビーチパーク(北上AS)ではウニめかぶも出されますよ」
大会の意義には復興支援があります。新たに当地を訪問する人もいれば、大会と同じく「3年ぶり」に訪れるというライダーもいます。「リピーターの方には『あっ!前に通ったときと違うね』といった変化が感じられるかもしれません。今回の訪問を通じ、今の石巻を見てほしいです」。
自転車のファンライドであるツール・ド・東北は「絆の大会」と、南さんは表現します。「復興をしていく中で人と人との絆が大切です。今大会のキャッチコピーには『笑顔で再会』とありますが、再び石巻の人に会いに来てくださることで、さらに絆が深まればと思います」。大会は石巻の皆さんとライダーのつながりを深める貴重な機会となります。