ツール・ド・東北 2022には1500人のライダーがエントリーし、石巻市を発着点に100kmを走行する「北上フォンド」と65kmの「女川・雄勝フォンド」に挑みます。大会のゴールドパートナーであるマップボックス・ジャパン合同会社(以下、マップボックス)からも社員がライダーとして参加予定。「リアルタイムマップ東北応援企画」のテストにも加わるなど、本番を心待ちにする2人に思いを聞きました。
それぞれに参加理由も
マップボックスから参加するのは、営業を担当する山田洋介さんとエンジニアの侯波さん。2人とも完走を目指して、日々トレーニングを積んでいます。今回ライダーとして手を挙げたのには、それぞれに理由がありました。
山田さんは「マップボックスは地図サービスを提供している会社ですが、地図は道があることで成り立っています。そのため、ロードスポーツへの協賛・参加により、「道への恩返し」につながると考えています。」と話します。加えて自身の過去の経験も参加への背中を押しました。「5年ほど前に仙台に行き、今回のコースになっているエリアにも足を運びました。東日本大震災からの復興がどうなっているのか、見ておくべきだと考えたからです。当時は更地もあって、開発が進み始めた状況だったので、それからどう変化したのかをこの目で確かめたいですね」。
侯さんは2年前から自転車を乗る愛好家。自転車を通じて友人ができ、「より健康になりました」と笑顔を見せます。侯さんは普段、マップサーチチームの一員として検索APIの構築に従事。エンジニアとして関わる形もありましたが、「既にマップボックスの素晴らしいエンジニア等がこのプロジェクトに関わっていますし、自分自身は趣味として自転車に乗っています。だからこそ今回はライダーとして」と手を挙げました。雨の日も自転車のトレーニングができるよう、自宅にサイクルトレーナーを置くなど、情熱を傾けます。
8月には都内でテスト走行
2022年8月8日に都内で行われたテストライドにも2人は参加しました。「リアルタイムマップ」が正常に動くかを確かめるため、現地に模したコースを設定し、ライブ映像の伝送や位置情報の表示などをテスト。当日は全長7.5kmのコースを、暑さ対策として休憩を取りながら、約1時間をかけて周りました。「皇居の周辺を回る気持ちのいいコースでした。走行中は現地のコースをイメージしながら漕いでいましたね」と、山田さんは振り返ります。
侯さんも「風が気持ちよくて最高でした」と満足げな表情。その上で、エンジニアの立場からテストライドについて話しました。「今回は『成功』だったと思います。本番時に実装する機能も最後はうまくいきました。もちろんシナリオの中では問題点も出てきていましたが、それをきっちりと解決して9月の本番当日を迎えたいです」。
大会当日まではあとわずかとなり、ファンライドへの思いをはせます。「この活動が東北の皆さんに元気を届け、人が訪れることで様々な効果を生めばいいですね」(山田さん)。「このコースは海沿いを走る場所があり、海風を感じながら走ることができるのが魅力です。家族の応援を受けながら楽しみたいです」(侯さん)。それぞれの自転車には車載カメラを搭載し、その様子はリアルタイムマップ上に表示されます。笑顔でのフィニッシュを目指す2人にもご注目ください。